那覇市の首里城公園入口から徒歩8分の位置にある玉陵(たまうどぅん)は沖縄県で最大の墓陵である。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産にも登録されている。また、玉陵全体が国の史跡に指定されており、重要文化財や有形文化財に指定されているものも多い。
石の文化の多い沖縄で、玉陵は典型的な石の建造物である。使用されている石にも年代を感じさせ、規模は大きくないが、首里城から近く観光する価値はある。
玉陵の地図
沖縄県那覇市 首里金城町1丁目3
玉陵には専用駐車場がないので、首里城公園など他の駐車場を利用して歩いて行くことになる。
玉陵について
玉陵は1501年、第3代尚真王が父の尚円王を葬るために建てた陵墓が始まりである。その後、歴代の国王と王妃が葬られるようになった。
以下の王が葬られている。
尚真王、 尚円王、 尚清王、 尚貞王、 尚穆王、 尚豊王、 尚温王、 尚質王、 尚永王、 尚元王、 尚敬王、 尚益王、 尚賢王
石の壁で囲まれた玉陵。内部も沖縄独特の石の建造物であり、観光する価値がある。

墓室の前の広場に入る門。奥には墓室が見えている。歴史を感じさせる石組みである。

東室の入口。墓室は三つに分かれており、東室は王と王妃を葬るところである。

西室と中室の一部。中室は洗骨前の遺骸を安置する部屋。西室には家族が葬られている。

東室の上のシーサー。災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けの意味を持つシーサーが各室の上に置かれている。

玉陵の資料館
小さな資料館があり陵墓の内部構造や納骨の壺、琉球王国の歴史年表等が展示されている。
