バッハ BWV106「神の時こそいと良き時」ソナティーナ(ピアノ編曲)

BWV106はバッハのカンタータの中でも名曲であるが、その最初のソナティーナが「シーモアさんと、大人のための人生入門」で、ピアノ版に編曲されていることを知った。

そのピアノ演奏が非常に印象的だったので、YouTubeで探したところ、2手と4手の2種類あった。

その中で一番自分の感性にあった演奏を紹介する。

J.S.Bach/G.Kurtág – Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit performed by DUO Stephanie and Saar

シーモアさんの2手の演奏も見つかったので紹介する。

バッハ/グノー アヴェ・マリア

ピアノの旧約聖書のような存在のバッハの平均律クラヴィーア曲集の第1巻 第1曲の前奏曲にグノーがメロディーを付けた面白い曲である。上手くマッチしているから不思議である。

この曲は名曲でいろいろな組み合わせて編曲されている。音楽的には編曲した素晴らしい演奏もあるが、今回はオリジナルの近いピアノとソプラノで選んだ。

私はこの年になると宗教曲のようにゆったりした曲が好みになった。

Bach/Gounod Ave Maria – Laura Ullrich

平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1曲単独の演奏もアップする。

平均律とは1オクターヴの音程を均等な比率で12等分した音律のことで、バッハはこの平均律のため、各調の長調と短調の24曲を作って曲集とした。それが平均律クラヴィーア曲集 である。

平均律で調弦されているピアノは学習者にとって一度は練習することになる曲集で、この意味から旧約聖書のような存在となるのであろう。特に第1番は特別な存在なのであろう。

J.S.Bach – The Well Tempered Clavier: Book I: Prelude and Fugue No.1 in C Major – Sviatoslav Richter

フォーレ – ラシーヌ讃歌

フォーレの宗教的な合唱曲。20才の時パリのニデルメイエール宗教音楽学校の卒業作品として作曲された。表題は「ジャン・ラシーヌの詩による賛歌」という程度の意味で、ドイツ語のコラールのような内容である。
曲想はシンプルであるが哀愁があり好きである。
私はあまり複雑でない合唱曲は比較的好きである。ただし、アカペラは駄目である。この動画はピアノとのバランスが好かったので採用した。

Cappella Amsterdam – Cantique de Jean Racine (Live @ Bimhuis – Amsterdam)

バッハのBWV140「目覚めよと呼ぶ声あり」コラール

J.S. Bach – Cantata BWV 140 Wachet auf, ruft uns die Stimme | 1 Chorus (J. S. Bach Foundation)

バッハの教会カンタータの中には素晴らしい曲が多いが、その代表的なコラール。

バッハのコラール曲はコラール旋律に素晴らしいオブリガートの旋律が絡まりあい、得も言われぬ雰囲気を作りだしている。

バッハ教会カンタータ BWV 106 リコーダーの活躍する名曲

教会

この曲はバッハの青年時代の作品で葬儀のとき演奏されたカンタータのようです。伴奏はリコーダーとビオラダ・ガンバと地味な楽器が主ですが、葬儀という静かで精神性の高い雰囲気にマッチしていると思います。

また、音量が小さいリコーダーを活かす工夫や曲想の転換などに優れ、教会カンタータの中でも屈指の名曲となっています。余談ですが、この曲を聴いてリコーダーの良さを認識し、リコーダーを習いだすきっかけとなった作品です。

YouTubeにもいろいろな指揮者の演奏が登録されていますが、私が持っている Karl Richter版の演奏で。

各曲の感想

第1曲ソナティナ。静寂の中からビオラダ・ガンバの低音のメロディーが静かに奏でられる。この出だしを聴いただけで、この曲の虜になる。これにリコーダーの素朴な二重奏が加わり、しみじみととした雰囲気を漂わせ魅力的な曲となっている。

第2曲合唱。合唱は静かな曲から一転して、天国から降りそそぐような哀愁を帯びた合唱となる。この転換が素晴らしい。伴奏はリコーダーとビオラダ・ガンバと目立たない楽器だけであるが、リコーダーを演奏するときは合唱を休止して、楽器を引き立つように工夫されている。

第3曲アリオーソ(テノール)。リコーダーの静かで、哀愁に満ちた前奏で始まり、これに続き、嘆き悲しむようなテノールのアリオーソが加わる。

第4曲アリア(バス)。アルトからバトンタッチされるようにバスのアリアとなる。伴奏はリコーダーとビオラダ・ガンバ。テンポが早くなり軽快な感じになるが、まだ暗さの残った雰囲気である。

第5曲合唱とアリオーソ(ソプラノ、コラールはリコーダー)。出だしは合唱、途中からソプラノだけがアリオーソの合唱となり、リコーダーがコラールのメロディーを奏でる。

第6曲アリア(アルト)。通奏低音だけの伴奏にアルトのアリアが歌う。なかなか良い曲である。

第7曲アリオーソ(バス)と合唱。前曲のアルトに続きバスがアリオーソを歌う。これだけでは普通のアリオーソであるが、途中からバックにコラールのゆったりとした天使のようなソプラノ合唱が加わり、非常に印象的な曲に変化する。途中から合唱だけとなる。

第8曲合唱。カンタータを締め締め括るこの曲はコーダーだけの静かな前奏で始まる。直ぐに堂々とした力強い合唱が加わる。この曲だけは哀愁を帯びた雰囲気から明るさのある雰囲気に変化する。合唱が加わるとリコーダーの音色はかき消されるが、時折、合唱が途切れるので、リコーダーと合唱の掛け合いのようになる。後半は合唱のテンポが軽快になり各パートの掛け合いのような合唱となる。最後はリコーダーが全曲を締めくくる。

伴奏は弦合奏、リコーダー、ビオラダ・ガンバ、通奏低音、演奏時間は約22分