那覇市の首里にある首里城は世界遺産にも登録されており、沖縄観光の目玉である。首里城の観光は首里城公園と城壁部分それと御庭(うなー)を取り囲む各殿の内部に分けられる。城壁の部分は無料で、御庭に入るところから有料となる。首里城観光は予想していたより規模が大きく見るものも多い。
首里城の地図
首里城について
琉球王朝の城で沖縄県内最大規模の城である。建設時期は定かでないが、13世紀末から14世紀頃と推定されている。建物は太平洋戦争などで破壊されており、平成に再現されたものである。世界遺産にも登録されているが、登録の内容はあくまでも首里城跡であり、建物は含まれていない。
守礼門
首里城のシンボル的な門であるが沖縄戦で焼失してしまった。かって日本3大がっかり名所の候補に上がっていたが、これは真っ先に守礼門が再建され、他がまだ再建されていないときに付けられものであろう。現在は他に見所が多いので、がっかりすることもない。守礼門だけみても日本の他の城の門とは趣が異なるので、写真の題材としても良い。
歓会門などの城門
首里城には歓会門や端泉門など多くの城門が整備されており、城の雰囲気を高めている。
端泉門に至る階段
日影台から見た城壁。城の最大の使命である防御を施していることがよく分り、城として雰囲気が出ていて良い。
下之御庭
下之御庭から首里城の中心部の御庭に入るが、御庭の中に発券所となっている広福門がある。また、そこから城壁内の公園に行ける。
御庭
奉神門から御庭の広場に入ると御庭を囲み北殿、南殿、正殿などが取り囲んでいる。正しく首里城の中心部である。
正殿の唐破風妻飾。
南殿。殿内の入り口となっいている。南殿内は資料館のようになっている。内部は写真禁止。
首里城の殿内
首里城の南殿から屋内に入る。御庭とは反対側に庭園が造られている。王の日常の生活の場であった鎖之間、現在は入場者の喫茶店として利用されている。
書院の横にある庭園は沖縄独特の風景である。
正殿一階の御差床。一階は重臣が参加して重要な儀式が行なわれた場所で下庫理と言われている。
正殿内は写真を撮ってよいとのこと。もっとも暗くて普通ではまともな写真は撮れない。
正殿二階の御差床。二階は王家の行催事が行なわれた場所で大庫理と言われている。復元されてまだ新しいので装飾が綺麗である。
首里金城町石畳道
首里城の近くには日本の道100選に選ばれている風情のある首里金城石畳道がある。
観光地ではあるが、道幅が狭いので車で行くことはできず、少し観光し難い場所にある。我々は首里城を見学したあと、車を駐車させたまま、見学に出かけたが、道は急激な坂の途中にあり、先に進めば帰りが大変だったので、それらしきところを見た後、引き返した。
首里金城町石畳道を少し脇道に入ったところに国の天然記念物にも指定されている推定樹齢200年以上とも言われている「おおあかぎ」がある。
日が落ちて暗くなっていたが、何とか見られる程度に写っていた。