天開山 大谷寺

坂東三十三観音霊場の第19番札所になっている大谷寺には「大谷磨崖仏」として知られる洞窟の壁に彫られ国の特別史跡及び重要文化財に指定されている仏像群があり、他の寺とは趣を異にする。

大谷寺付近の地図

栃木県宇都宮市大谷町1198番地

交通の便

近くは大谷石の採掘場であったところで、跡地は有名な観光地となっている。このため、バスの便はよい。JR宇都宮駅や東武駅から関東バス 大谷立岩線に30分ほど乗り「大谷観音前」で下車、徒歩2分。

大谷寺について

天台宗の寺院で、山号は天開山、院号は千手院である。本尊は「大谷観音」として知られる千手観音で、坂東三十三観音札所の第19番札所となっている。

本尊の千手観音は凝灰岩の岩壁に彫られた高さ4メートルの美しい観音様で、弘法大師の作と伝えられている。日本最古の石崖仏である。国の重要文化財・特別史跡の二重指定を受けている。この辺りは平安時代中期には周辺住民等の信仰の地となっていたようで、平安末期には他の主要な磨崖仏も完成し、鎌倉時代初期には鎌倉幕府によって坂東三十三観音霊場の一に定められたようである。

本堂

大谷寺の本堂
大谷寺の本堂
大谷寺の洞窟
大谷寺の洞窟

 

本堂と云っても洞窟の入口的な役割である。中に入ると古代の横穴式住居を利用して建てられた洞窟で、壁には10体の仏像が彫られている。

資料館

宇都宮市の北西部では、約2千万年前の火山活動により生まれた緑色凝灰岩が産出され、大谷石として様々な建造物に利用されている。資料館では大谷石に関わる歴史・文化が展示されている。この周辺には縄文時代の人の生活の痕跡が認められることから、出土品や人骨についても展示されている。

弁天堂など

庭には弁天堂などがある。池の向こうに作られている白ヘビの彫刻には次の伝説が残されている。昔、この池に毒蛇が住んでおり、毒をまき人々を困らせていた。弘法大師がこの話を聞き、秘法をもって退治したとのこと。その後、毒蛇は心を入れ替えて白ヘビとなり、弁財天に仕えた。参拝後に、白ヘビの頭を軽くさすると、ご利益があるといわれている。

弁天堂と白蛇
弁天堂と白蛇

 

大谷寺の納経印

入場料を支払う場所でもらえる。

大谷寺納経印

平和観音像

この寺の門前にある平和観音像は、大谷石の石切り場跡に第2次世界大戦の戦没者の慰霊と世界平和を祈って造られたもので、総手彫りで昭和23年から6年の年月をかけて昭和29年に完成している。大谷石造りで高さ27m、胴回り20mである。

平和観音像
平和観音像