素朴な自然が多い与勝諸島めぐり

伊計ビーチ

沖縄中部の与勝半島の沖に平安座島、宮城島、伊計島、浜比嘉島、藪地島及び津堅島が横たわっているが、津堅島以外の島々は勝連半島から海中道路や浜比嘉島大橋などで結ばれており、手軽にドライブすることができる。藪地島は与勝半島から直接ドライブすることができる。

ただし、観光地化が遅れており素朴な面が残っている反面、ドライブは道路がよく整備されていないところもあるので、ハイウエイのドライブという感覚ではなく、島の自然を眺めながら、田舎の道を走ると言う感覚である。

与勝諸島の地図

海中道路

与勝半島と与勝諸島の平安座島を結ぶ、延長4.7kmの海中道路。海の中を一本の道路が走っているような光景である。両側は海でドライブは快適である。海を埋め立てて作ったのであろう干潮時には潮干狩場となる。 海では若者がウインドサーフィンやカイトサーフィンなどのマリンスポーツを楽しんでいた。

勝連城跡から見た海中道路や浜比嘉島大橋。

与勝半島の海中道路
与勝半島の海中道路

平安座島

与勝諸島最初の島の平安座島は石油の備蓄基地になっており多くのタンクが島を占領している。海中道路の入口から浜比嘉島大橋の辺りまでは町であるが、それを過ぎると殆ど整然と並ぶタンクの島である。工業化のため道路はよく整備されている。しかし、大きなタンクの横を走ることは沖縄というより京浜コンビナートなどの工業地帯を走る雰囲気である。

宮城島

平安座島と次の宮城島の間は埋め立てられたようで、地続きの感じである。しかし、宮城島に入ると雰囲気はがらりと変わり沖縄の田舎になってきてカーブの多い県道レベルの道になる。道路は島の中を走っているので、見晴らしのよい場所はなかなかない。道路の側には沖縄独特のお墓も見受けられる。

島の何処かで食事しようと思っていたが、食堂があるような雰囲気の場所ではない。この島では情報誌に掲載されている観光スポット以外には食事をするところはないと考えてよさそうである。

沖縄の塩「ぬちまーす」のj工場

宮城島の中ほどでサトウキビなどの野原が続いているところに案内板が立っている。工場といって小さいもので周囲にはサトウキビなど背の高い草が生い茂っているので、2階建の建物などは注意していないと見落とす。案内に従って野原の中を海側に入って行くと300メートルほどで突如として、広い駐車場と2階建ての建物が見える。
工場に行けば予約なしでも簡単に見学できるようになっている。工場といっても大掛かりな設備があるわけでない。沖縄の綺麗な海から海水を吸い上げる装置、海水を霧状にして吹き飛ばす大きな扇風機のような装置だけである。それを少し離れたところに網を置いて付着させるのである。1階は検査室となっており係り員が得られた塩からごみを取り除いていた。どこでも作れるような装置であるが、結局は奇麗な宮城島の東側の海と常温が高い沖縄がポイントなる製法なのであろう。
この工場で作る塩はミネラル分が世界一多い塩としてPRしているが、ギネスも認定していることから本当なのであろう。PR資料によると「ぬちまーす」の塩分は73%、煮釜塩は92%、市販の食塩は99%とのこと、味のある塩ということか。天ぷらなどに付けて食べると美味しいとのことである。我々は道路の側の看板で宮城島で観光スポットになっている。
2階に小奇麗なレストランがあり、塩を使った料理を提供していた。この工場で作る塩はミネラル分が多いまろやかな味で、天ぷらなどに付けて食べると美味しいとのことである。

伊計島

伊計島は与勝諸島の中では一番奥にある島である。伊計島に入ると直ぐに柵に覆われた奇麗なビーチが見えてきた。ビーチの中に入るのは環境維持料ということで有料である。

伊計ビーチの様子。

伊計ビーチ
伊計ビーチ
伊計ビーチ
伊計ビーチ

更に伊計島の奥に車を進めたが道が狭くなり、全くの田舎道である。特に目的地があったわけでないので、見晴らしの良さそうな大迫ビーチを目指した。標識に従って走ったが、細い道であり、時折、ナビ上では道なき道を走っている状態になった。すべての道がナビに登録されていないようである。こうなるとどの方向に走っているのか分らなくなる。林の中にビーチの駐車場があったが、係りの人がいて、ビーチの中に入るには1人500円とのこと。遊ぶわけでもないので、そのまま引き返した。

浜比嘉島

浜比嘉島は少し離れており平安座島から立派な浜比嘉島大橋が掛かっている。我々は帰りに来たついでにと浜比嘉島大橋を渡り、浜比嘉島にも立ち寄った。

島の海岸線を少し走ったところで、この島も道が狭くなった。特に目的もないので、狭い道をゆっくり走っていると海岸に出ることができた。下の写真はその時の港の様子と岩が横たわった海岸の様子である。但し、正確な場所は不明であるが、恐らく南東にある港だろうと思う。帰りはナビに沿って走ったが、途中で通りにくそうな道を指定していたので、別の方向に曲がると道なき道を走っている状態になった。何とか来たときの記憶を頼りに道を見つけ帰った。

浜比嘉島の港
浜比嘉島の港
浜比嘉島の海岸風景
浜比嘉島の海岸風景

与勝諸島はまだ開発されていない所も多く、少し探検気分で散策するのがよいと思う。

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