千葉県のいずみ市にある坂東三十三観音霊場となっている寺院である。バスの便がなく、陸の孤島のようなところにあり、参拝するのは大変であるが、環境は自然豊かなところで、建物も趣があり歴史を感じさせてくれる寺院である。

清水寺について

清水寺(きよみずでら)は、千葉県いすみ市にある天台宗の寺院である。山号は音羽山。本尊は千手観世音菩薩で、坂東三十三観音霊場第32番札所となっている。世間からは清水観音として親しまれている。

創設の経緯は天台宗と開祖となった伝教大師最澄が若い頃諸国を旅した時、上総国の広い野原で夜になり困っていると、樵が現れ家で歓待してくれた。夜が明けるとそれが幻覚であったことを悟るが、周囲の風景が京都の清水寺のある音羽山に似ていたことから、ここは行叡居士が探しに行った東国の観音霊地でないかと思い、この地に庵を構えた。
しかし、その時は最澄に勅命が下り帰洛し、志を遂げることはできなかった。その後、慈覚大師が師の跡を慕って庵に住み、千手観音を彫り、平安時代の初め大同2年に清水寺を開基した。また、京都の清水寺と同様に征夷大将軍であった坂上田村麻呂が堂宇を建立したと伝えられている。

なお、行叡居士は京都の清水寺を創設した賢心に霊木を授け、千手観音像を奉刻し、この観音霊地を護持するように託した人物である。
このように、京都と千葉の清水寺は設立動機と関係者が類似しており、同じ山号と名称の寺院になったのであろう。この二つの清水寺に播州の清水寺も加えて日本三清水寺とされている。

清水寺付近の地図

住 所:千葉県いすみ市岬町鴨根1270
清水寺は陸の孤島のような場所にある。最寄り駅はJR外房線長者町駅であるが、バスの便がなく、約4キロメートル歩くことになる。距離的には次の三門台駅の方が少し近いようであるが、道が分かり難いのか、寺のホームページには最寄り駅が長者町駅になっている。

清水寺の環境と建物

清水寺の周囲は自然豊かなところで境内及び周囲の山林は千葉県郷土環境保全地域「清水観音の森」に指定されている。境内の東側の谷あいは「音羽の森公園」として近隣住民の憩いの場となっている。

清水寺の周囲は少し高台になっているが、車で上まで登れる。駐車場の前には先ずは仁王門がある。

仁王門

この仁王門は老朽化のため平成5年に再建立されたものである。入った左側に納経所がある。

清水寺仁王門
清水寺仁王門

四天門

境内は奥に広がっており、さらに進むと四天門がある。
四天門は入母屋造の楼門で、本堂とともに江戸時代の文化14に建設された建物で、なかなか風格がある。

清水寺四天門
清水寺四天門

清水寺奥院堂

四天門を潜ると幾つかの宇堂がある。その一つに仮の本堂として建設され奥院堂がある。

清水寺奥院堂
清水寺奥院堂

本堂

境内の一番奥に本堂がある。創建当時に建設されて建物は焼失し、現在の建物は江戸時代の文化14年に再建されたものである。

清水寺本堂
清水寺本堂

内部は歴史を感じさせる。

清水寺本堂の中
清水寺本堂の中

いろいろな物が飾ってあり、雑多な感じがする。

清水寺本堂内の飾り
清水寺本堂内の飾り

清水寺の納経印

納経所は仁王門を入ったところにある。

清水寺納経印
清水寺納経印