クラリネットの音色を左右するリード

クラリネットのリードは口元に付ける小さな木片で、10本入りのケース1箱で1500円~3000円程度の消耗品だ。この小さなリードがクラリネットの音の4割程度を占めているのでないかと思っている。良いリードを選別して、リードを上手く扱うことが出来るようになればクラリネットはかなり上達するとだろう。

リードが音色に及ぼす影響の割合

私はクラリネットの部品で音色に及ぼす割合は以下の程度でないかと思っている。

  • リード      40%
  • マウスピース   20%
  • リガチャー    10%
  • クラリネット本体 30%

これは全くの私見で、根拠はない。しかし、リードとマウスピースはよく取り替えて吹くが、リードを変えると音は変わるし、吹き応えも一変する。ネットでも1箱のリードを買ってきて使えるのは3割程度と言う話をよく聞く。同じ銘柄の箱に入っているリードでこの結果だから、販売されているすべてのリードからランダムに取ってきて吹いたとき、まともに吹けるリードは何割程度だろうか。

どのリードでも一応吹けるのはかなりの上級者だけだと思る。多分、初心者は選択の幅が狭く、大抵の場合吹き難くて、音楽にはならないと思る。初心者は自分の一番吹きやすいリードの銘柄や硬さを早く見つけることが、クラリネットの上達の秘訣だと思る。

マウスピースを変えても、吹き応えは変わるが、リードほど極端ではない。リガチャーも音に影響を与えるらしいが、初心者の私にはまだ実感できない。クラリネット本体も変えて吹いたが、大きな差は感じなかった。これらで音色の違いを実感できるのは、かなり上級者になってからのことだろう。

リードとは

リードの原料はケーン(葦)と言われるイネ科の植物で、大きくなると8メートル太さはクラリネットより太くなるものもあるそうだ。見た目は柔らかい竹という感じだ。この直物は世界各地に自生しているが、質が良いのは南フランスで、多くのリードはこの産地のものが使用されている。それ以外ではアルゼンチン、スペインなどのリードが使用されている。

自然のものを加工するには少し寝かせて、リードかある程度乾燥してから加工するのが良いとの話だ。近年はリードの需要が多くなり、十分に寝かせられなくなってきているそうだ。私達が使用するときも買ってからも直ぐ使用するよりはよく乾燥させた古いリードを使用する方が良いと云う人もいる。

リードを作成する過程のビデオ

個体差が大きい

リードは天然素材であるため、工業製品のように均一ではなく、固体差が大きい。硬さにしても3の硬さなら3の近辺だけでなく、2.7から3.3辺りまで適当にばらつかせた硬さのリードがパッケージされているのないだろうか。メーカの理論としてはどの人でも必ず自分にあった硬さのリードがあるように適当にばらつかせているとのことだ。このバラツキの度合いはメーカによって異なるようだ。

リードは固さだけでなく、左右対称になっていることが重要だ。リードが均一に振動するためにはバランスが取れていることが好ましいが、リードには繊維状のものが伸びていて、これの密度が均一でなく、多いところと少ないところがあり、同じ様にカットしても完璧には左右対称にならない。多少のバラツキならリードを削ることによって調整できる。このバランス問題、クラリネットの本当の良い音色を出すためには重要だと思うが、音を出すだけなら、多少バランスが悪くても音はでる。音を出すことに必死になっている初心者にはあまり関係ないかもしれません。

リードの硬さ

クラリネットの吹く上でリードの硬さは非常に重要だ。初心者が硬いリードを吹いても音が出ない(リードが振動しない)ことが多くある。また、音が出ても、硬い風船を膨らませるようなもので、非常に疲れる。私も練習を始めた頃、音を出すことに汲々としていたが、試しにネットでリコーレゼルヴクラシックの2の硬さのリードを買ったところ、今までよりは軽い息でもよく鳴りだし、楽に練習できるようになった。

吹き心地はマウスピースやリードの取り付ける位置でも変わってきる。メーカはいろいろなマウスピースを販売しているが、マウスピースによって、推奨しているリードの硬さを変えていえう。また、リードの取り付ける位置を上下左右に少し変えるだけでも吹き心地は変わってくる。いろいろ試す価値はある。

それでは、柔らかいリードが良いのかと言えばそれは一概に言えない。リードに必要以上に強い力で吹くと、リードの振動が暴れ出し、リードミスという飛んでもない音を出すことになりかねない。柔らかいリードは息の強さの適正範囲が狭いように思う。小さい音、大きき音の区別を狭い範囲で行わなければならないので、表現の幅が狭くなると思う。

それと、リードの硬さによって音色が変わってくる。私の感覚ではその人にとって柔らかいリードで吹くと、音は倍音や雑音を多く含み、派手な音になる。硬いリードを吹くと、十分に振動させられないので、倍音が少ない平坦な音になる。この音質は咥え方によっても調整できるように思う。咥え方を緩めると良く振動するし、咥え方を硬くすると余分な振動がなくなる。このコントロールが自由に出来るようになれば上級者だろう。

店で市販されているリードは硬さで分類されている。弱い力で振動をし始める 2半から強い力が必要な 4まで多くの銘柄で 2半、3、3半、4の4クラスに分けられて販売されていることが多い。例外的に固さ2や5の商品や2.75のように1/4 刻みで製品化されている商品もある。この固さの基準は統一されたものでなく、メーカー、銘柄により異なる。以下はリードメーカリコ(ダダリオウッドウィンズ)が、銘柄ごとの硬さを比較表の形で纏めた資料です。リードの銘柄を変える場合、自分に合った適切な硬さのリードを選ぶ参考になると思う。

リードの硬さ
リードの硬さ

結局はその人の吹きこなせるリードの硬さと安定した音や綺麗な音色、音の強弱の表現のし易さとのバランスでどの硬さ、どの銘柄のリードが一番合っているの判断することになると思う。私も柔らかいリードでは何とか吹けるようになってきたので、今後は表現のし易さも考えながら上の表を見て少しづつ硬いリードにトライしてみたいと思っている。

マウスピースとの相性

一つのマウスピースを特定した場合、使えるリードも限られてくる。マウスピースを替えると適切なリードも変わってくる。要するに、リードとマウスピースとの相性があり、この相性があったとき、綺麗な音色がでる。

リードの寿命

リードは消耗品で長く使っていると吹き応えが変わってくる。吹く難くなってきたらそのリードの寿命だ。もっとも乾かして吹くとまだ音がするので本当の寿命は分からないが、話によると20時間という意見が多そうです。一つにリードばかり吹いていると寿命は短くなるとのこと。

リードを育てる

リードを購入して、いきなり長時間吹くのはリードにとって好ましくない。最初の日は1分程度吹いて終わり、二日程度乾かして5分と言うように徐々に時間を長くして行くのが好ましい。

北村栄治さんのリード調整は水につけて乾かして、それを3回ほど繰返すそうです。YouTubeがありますので、参考にして下さい。

少し固いと思っていたリードも吹き込むことによって吹き易くなってくる。あまり固い場合は裏面を平らにしたり、表面を紙やすりでなぜるように削ると吹き易くなるとのこと。

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