韓国に革新系の大統領が誕生したが、現在の韓国では誰が大統領になろうとの反日政策をとるので、あまり変わらない。
核開発を止めない北朝鮮と融和政策をとろうとすると、米国を始めとする国際世論から反発されるだろう。
経済政策としては大企業より労働者側を優遇する政策が実施させると思われるが、実施すると韓国系企業の競争力が低下し、日本企業には有利になる可能性が大である。
慰安婦問題も再交渉を唱えるであろうが、日本は既に合意したことを国際世論に主張すればよいだけとなる。韓国は一度合意した内容も政権が変われば無効にすることを国際世論が理解すれば日本に有利に働くだろう。
案外、革新系大統領の方が日本にとってはメリットがあるかもしれない。

韓国大統領選は文在寅が圧勝 9年ぶりの革新政権誕生

( ニューズウィーク日本版より転載)

<9日に投開票が行われた韓国大統領選挙は、午後8時の投票終了と同時に出口調査の速報が発表され、40%を超える予想得票率で革新系候補の文在寅が勝利を確実にした。文候補は国民向け談話を発表、朴槿恵前大統領の罷免を巡り深刻になった国民間の対立を解消する”統合大統領”になると勝利宣言した>

9日23時過ぎのソウル市中心部の光化門前広場。つい3か月前までは毎週末、朴槿恵(以下、パク・クネ)元大統領の退陣を求める市民たちによる大規模集会が開かれていた場所に大統領選挙で勝利をほぼ確実にした文在寅(以下、ムン・ジェイン)が登場した。昨年11月のパク・クネ退陣を求める第3回集会に参加して以来、何度か光化門前広場での行われた集会に立ち合い、それが大統領選リードへとつながっただけに、ムン・ジェインの感慨もひとしおのものがあった。集まった市民たちに向かって、彼は勝利宣言を読み上げた。

愛する国民の皆様こんにちは、ムン・ジェインです。
ありがとうございます、本当にありがとうございます。
正義の国、統合の国、原則と常識が通じる国らしい国を作るために
一緒にしてくださった偉大な国民の偉大な勝利です。
一緒に競争していた候補らにもありがとうと慰労を伝えます。
新しい大韓民国に向けて、彼らとともに手を取り合って
未来のために共に前進します。
明日から私は国民皆さんの大統領になります。
私を支持しなかった方々にも仕える統合大統領になります。
尊敬する国民の皆様、国民の切実な望みと念願、決して忘れません。
正義が正しく立つ国、原則を守って国民が勝つ国、ぜひとも作ります。
常識が常識に通じる国らしい国、ぜひとも作ります。
渾身の力を尽くして新しい国、ぜともひ作ります。
国民だけを見て正しい道に行きます。
偉大な大韓民国、正義の大韓民国、誇らしい大韓民国、堂々とした大韓民国、
その大韓民国の誇らしい大統領になります。 ありがとうございます!

10日から即執務開始

通常の新大統領は、前任者との引き継ぎ期間を設けられるが、今回はパク前大統領が罷免されて大統領が不在のため、ムン・ジェインは10日正午に国会で中央選挙管理会が当選証を授与して、その瞬間から新大統領となる。新大統領は就任宣誓式を行い、国民向けのメッセージを発表してすぐに執務を行う予定だ。
韓国メディアの毎日経済が伝えるところでは、新大統領は、宣誓式後に大統領府入りし、秘書たちの任名を行う予定だ。さらに米トランプ大統領や中国の習近平国家主席、日本の安倍晋三首相といった海外の首脳と電話会談を行い、懸案の北朝鮮の核問題などについて協力を要請するものとみられている。

北朝鮮政策にも変化の兆し

ムン・ジェインは大統領選の公約として南北対話と協力外交を強調してきた。「大統領になれば、開城工業団地を再起動して、金剛山観光の再開を推進する」と公言していた。だが、それも選挙戦を通じて変わってきたようだ。韓国メディア韓国経済によれば、ムン・ジェインは4月27日に放送記者クラブ主催の候補者請討論会で、「北朝鮮が6回目の核実験を強行すれば、南北間の会話は相当期間不可能になり、次の政府での南北関係の改善は事実上難しくなる」と述べた。

ギム・ヨルス誠信女子大国際政治学科教授は「ムン・ジェインは大統領選挙終盤に行くほど太陽政策を継承するという従来の立場から一歩後退する形を取った。周辺諸国と協力する必要があるため、北朝鮮と無条件対話に乗り出すことは容易ではないと判断したようだ」と分析する。

注目の対日政策は?

一方、日本との関係で問題になっている慰安婦問題については、ムン・ジェインは選挙戦序盤、パク前大統領が日本側と交わした2015年12月の慰安婦合意について「再交渉が必要」という発言をしていたが、これに関して北朝鮮問題と同様に路線変更をするのかどうか、現時点では不明だ。

だが、対北朝鮮問題や、経済関係、とりわけ日韓通貨スワップ協定の再開など、日韓関係の改善が韓国側のメリットになることも多いため、新大統領がどれだけ現実路線に歩み寄るのかという点も注目されるところだ。